しもやけ
しもやけ(凍瘡)とは
気温の下がる時期に、手足の指先などが赤く腫れて痒みがある場合は、しもやけの可能性があります。しもやけは、寒さや血行障害が原因で起こります。そのため、手足や耳たぶといった末端部や、頬などの寒冷にさらされる部位に多く見られます。
子供の病気と思われがちですが、靴の影響で足先の血流が悪くなって発症したり、家事などで水仕事により発症したりと、年齢や性別に関係なく生じます。
特に注意が必要なのは、糖尿病や膠原病などの血行障害を伴う病気をお持ちの方です。重症化して感染を起こしやすいので、予防や早めの治療が大切です。
しもやけの治療
血管拡張作用のあるビタミンEの内服や外用、皮膚の血行を良くする作用のある外用薬や、ステロイドの外用薬で治療します。
しもやけの予防のために保温が大切です。また、気温が低い時に、汗などで足が湿ったままでいると、皮膚の温度が下がりやすいため、乾いたものに履き替えることが大切です。
手荒れ
(手湿疹)
手湿疹の症状と原因
乾燥する季節になると手がカサカサしたり、指先がひび割れて痛いという方も多いのではないでしょうか。手指は、日常生活でさまざまなものに触れるため、荒れやすく、冬は特に乾燥して手湿疹が悪化しやすい時期です。また爪の周りの炎症が続くと爪が変形してしまうこともあります。
家事では、洗剤、お湯、食品などが原因になり、美容・理容師の方、飲食の仕事、医療の仕事をされる方は、シャンプーや洗剤、お湯、消毒用アルコールなどが原因となることが多く、ハンドクリームや塗り薬で改善しても再発しやすい特徴があります。アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質をお持ちの方は、手湿疹が悪化しやすい傾向にあります。また、掌蹠膿疱症や手の水虫でも手湿疹に似た症状になるため注意が必要です。
手湿疹の予防と治療
予防のためには、原因となる刺激から皮膚を保護し、こまめに保湿をすることが大切です。保湿剤には、さまざまな種類があり、症状に応じて選択します。炎症が強いときは、ステロイド外用薬を使用します。ステロイド含有テープ剤が効果的なことがあります。悪化する前に、早めの予防と治療が大切です。